GHQは日本を弱体化するために様々な政策が行なわれ、経済活動も制裁措置がとられており、
全体主義国家並みに厳しく統制されていました。
しかし、共産主義が拡大し、朝鮮戦争が勃発し、脅威にさらされる状況になりますと、
アメリカは日本を共産勢力下に組み込まれないようにするため、日本を反共防衛の拠点に
することにしました。
そこで、アメリカは日本に資本主義を植えつけました。
これによって、
日本は急速な資本主義化が進みましたが、
一方でGHQの管理主義的の教育制度は存続したままであるため、結果として学歴社会になり、
日本人の生活・ライフに歪みを生むことになります。
■アメリカ型資本主義教育の導入
戦後 GHQは洗脳教育を効率良く行なうために、
尋常小学校卒業後に専修学校や専門学校や師範学校など様々な学校に進学でき、
好きな進路が取れる戦前の複線的教育制度から、
直線的に小学校6年・中学校3年・高校3年・大学4年に進学するだけの単線的な制度に
変えてしまいました。
そして、アメリカ型の資本主義社会へ誘導するべく
資本主義確立に不可欠な合理性・効率性・秩序性をもつ労働者を育成するために
教育に○×形式のテスト・問題が導入されました。
⇒そこで、企業は良い人材を獲得するために、学歴を基準に採用することにしました。
この教育制度では、就職希望者の仕事の専門知識や適性を見極めることができないことから、
学歴の高い成績優秀な学生を採用するのが手っ取り早くなります。
現代の採用においても、新卒至上主義であり、
中途採用・既卒採用は求人が少ないのが現状であります。
急速な資本主義化により、家業や中小零細経営は衰退し、
企業中心社会になっていきました。
⇒企業採用を有利にしたいため、高い学歴を取得する必要があることから、
子供は塾に通うようになり、受験戦争に時間を費やすようになります。
みんな受験勉強をがんばるのだから、受験戦争が激化して、学歴社会になっていきました。
採用においては、新卒至上主義であるため、中途採用・既卒採用は求人が少ないうえに、
早期退職者は企業があまり採用しないことから、余計に学歴社会に拍車をかけています。
■日本の伝統を捨てた米国型企業社会と学歴社会の末路
この結果、落ちこぼれた者は、這い上がるのが難しい状況でありますので、
人生に希望がなくなります。
それに加えて、
GHQに植えつけられた政治体制によって、
日本人は自立心が弱められて依存体質のマインドになってしまったこともあり、
余計に企業に強く依存するようになり、
これにより、長時間労働させられたり、パワハラやセクハラがある企業でも働き続け、
生活・人生が苦しくなり、うつ病や自殺に発展してしまうのが現状であります。
一方、この過酷な受験戦争にうまく勝った者も、必然的に基礎学習に追われて、
日本人の最も得意な応用技術力や専門知識を身に付ける機会が少なくなり、
応用力が低くなっています。
応用力が低いと、ビジネスの世界では通用せず、
なかなか成果を上げられない単なる高給取りとして周囲に白い目で見られて、
あまり楽しくないライフになってしまいます。
こうして
人間の『LIFE』(生命=生活)を脅かす
日本の社会構造ができ上がってしまいました。
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